
公害防止管理者の試験勉強って、
何をやれば良いのかさっぱり分からないわ

最初に、ポイントを整理してみよう!
国家資格は初めに出題傾向や得点配分を整理して重要ポイントを把握しておくことが効率的な勉強に繋がるんだ。
公害防止管理者(大気関係)の過去試験から出題の傾向と点数配分を分析し、そこから具体的な攻略法を導き出しています。
最短で合格するためのヒントがここにあります!
公害防止管理者 合格基準
大気1種の場合、対象の6科目すべて60%以上の正答率で合格になります。

全問正解する必要はないんだよ。
だから、要点を押さえて勉強するのが合格への近道なんだ。
公害防止管理者 試験の形式
公害防止管理者 点数配分(大気関係)

公害防止管理者(大気関係)は全部で6科目です。
大気1種は6科目全部。2~4種はこの中から必要科目を選択して受験します。

よく見ると科目によって出題数が違うのね。

良いところに気が付いたね!
表1.公害防止管理者(大気関係) 科目と点数配分
試験科目 | 出題数 | 合格ライン (正答率60%) |
---|---|---|
公害総論 | 15 | 9 |
大気概論 | 10 | 6 |
大気特論 | 15 | 9 |
ばいじん・粉じん特論 | 15 | 9 |
大気有害物質特論 | 10 | 6 |
大規模大気特論 | 10 | 6 |
合計 | 75 | 45 |
この3科目は出題数が15問と多いので重要科目です。でもこれだけ勉強すれば良いわけではありません。他の科目を1つでも落としたら不合格になってしまうので、全科目を網羅的に勉強する必要があります。
はい、公害防止管理者試験には捨て科目がありません。全科目合格しなければならない難しさがあるのです。
では、各科目の点数配分を見て行きましょう!
出題傾向と分析|大気関係(全6科目)

公害総論の出題傾向
全15問
9問以上正解で科目合格です!
表2.公害総論 点数配分
試験科目の範囲 | 出題数 | 占有率 |
---|---|---|
環境基本法及び環境関連法規の概要 | 3 | 20% |
特定工場における公害防止組織の 整備に関する法律体系 | 2 | 13% |
環境問題全般 | 9 | 60% |
環境管理手法 | 1 | 7% |
国際環境協力 | 0 | 0% |
出題数計 | 15 | 100% |
「環境問題全般」だけで9問も出題されています。
「環境問題全般」を集中的に勉強して、「環境基本法及び環境関連法規の概要」を補足的に勉強すれば行けそうです。
「環境管理手法」、「国際環境協力」は捨てても大丈夫という判断が出来ます。
公害総論 おすすめ参考書
公害総論に特化した問題集です。解説がかなり詳しく書いてあるので理解を深めることができます。
大気概論の出題傾向
全10問
6問以上正解で科目合格です!
表3.大気概論 点数配分
試験科目の範囲 | 出題数 | 占有率 |
---|---|---|
大気汚染防止対策のための法規制 | 4 | 40% |
大気汚染の現状 | 2 | 20% |
大気汚染の発生機構 | 2 | 20% |
大気汚染による影響 | 2 | 20% |
国又は地方公共団体の防止対策 | 0 | 0% |
出題数計 | 10 | 100% |
「大気汚染防止対策のための法規制」だけで4問。
「国又は地方公共団体の防止対策」は問題数0です。捨てても良いということです。
大気概論 おすすめ参考書
大気概論に特化した問題集です。解説がかなり詳しく書いてあるので理解を深めることができます。
大気特論の出題傾向
全15問
9問以上正解で科目合格です!
表4.大気特論 点数配分
試験科目の範囲 | 出題数 | 占有率 |
---|---|---|
燃料 | 2 | 13% |
燃料計算 | 2 | 13% |
燃料方法及び燃焼装置 | 3 | 20% |
排煙脱硫技術 | 2 | 13% |
窒素酸化物排出防止技術 | 2 | 13% |
測定関係 | 4 | 27% |
出題数計 | 15 | 100% |
「燃料方法及び燃焼装置」で3問、「測定関係」で4問
この2つはしっかり押さえておきましょう!
また、大気特論では毎年2問必ず計算問題が出ます。計算問題が苦手という方は多いと思いますが、出ると分かっているのならむしろマスターしておくべき。得点源になります。
計算問題は以下のリンクで詳しく解説していますので是非参考にして下さい。
大気特論 おすすめ参考書
大気特論に特化した問題集です。解説がかなり詳しく書いてあるので理解を深めることができます。
ばいじん・粉じん特論の出題傾向
全15問
9問以上正解で科目合格です!
表5.ばいじん・粉じん特論 点数配分
試験科目の範囲 | 出題数 | 占有率 |
---|---|---|
処理計画 | 2 | 13% |
集じん装置の原理、構造及び特性 | 7 | 47% |
集じん装置の維持・管理 | 1 | 7% |
一般粉じん発生施設と対策、測定 | 0 | 0% |
特定粉じん発生施設と対策、測定 | 2 | 13% |
ばいじん・粉じんの測定 | 3 | 20% |
出題数計 | 15 | 100% |
「集じん装置の原理、構造及び特性」だけで7問。超重要ということです!避けては通れない道です。
「一般粉じん発生施設と対策、測定」は公害防止管理者(一般粉じん関係)のみが対象なので、それ以外を受験する場合は不要です。
ばいじん・粉じん特論 おすすめ参考書
ばいじん・粉じん特論に特化した問題集です。解説がかなり詳しく書いてあるので理解を深めることができます。
大気有害物質特論の出題傾向
全10問
6問以上正解で科目合格です!
表6.大気有害物質特論 点数配分
試験科目の範囲 | 出題数 | 占有率 |
---|---|---|
有害物質の発生過程 | 2 | 20% |
有害物質処理方式 | 3 | 30% |
特定物質の事故時の措置 | 2 | 20% |
有害物質の測定 | 3 | 30% |
出題数計 | 10 | 100% |
出題は、まんべんありません。
しいてあげれば、「有害物質処理方式」で3問、「有害物質の測定」で3問。
出題数も10問と少なく、他の科目に比べて教科書も薄いので、さらっと勉強しましょう!
大気有害物質特論 おすすめ参考書
大気有害物質特論に特化した問題集です。解説がかなり詳しく書いてあるので理解を深めることができます。
大規模大気特論の出題傾向
全10問
6問以上正解で科目合格です!
表7.大規模大気特論 点数配分
試験科目の範囲 | 出題数 | 占有率 |
---|---|---|
拡散現象一般 | 3 | 30% |
拡散濃度の計算法 | 3 | 30% |
環境影響評価のための拡散モデル | 0 | 0% |
大気影響濃度予測手法 | 0 | 0% |
大規模大気汚染防止対策事例 | 4 | 40% |
出題数計 | 10 | 100% |
「大規模大気汚染防止対策事例」で4問、「拡散現象一般」、「拡散濃度の計算法」で各3問、ここを集中的に勉強しましょう!
「環境影響評価のための拡散モデル」、「大気影響濃度予測手法」は、出題数0なので勉強不要です。
大規模大気特論 おすすめ参考書
大規模大気特論に特化した問題集です。解説がかなり詳しく書いてあるので理解を深めることができます。
公式テキストは買って損はない!
試験を主宰している産業環境管理協会が出している公式テキストです。試験問題は全てここから出ると言われています。分厚いし少々お高いですが、一発合格のためには買って損はないと思います。
過去問集は必ず買っておこう!
過去5年分の試験問題と解説が載っています。
かなり分厚いですが、過去問は最重要です。どんなに知識がついても過去問に慣れていないと上手く解けません。独特な言い回し、クセ、頻出の設問などを把握しておく必要があります。必ず買っておきましょう。
試験勉強は、過去問に始まり過去問に終わる。
まとめ:【完全攻略ガイド】公害防止管理者(大気関係)試験対策【最短合格】

いかがでしたか?
教科書の最初から最後まで生真面目に勉強する必要はありません。試験に出るところを重点的に勉強して合格ラインに到達すればそれで良いのです。
資格の取り方にはコツがあるので、一度コツを頭に入れておいた方が良いでしょう。
そのあとは、ひたすら過去問を解きまくるだけです。
最初は訳分からなくて辛いかもしれません。でもやり続けていると次第に楽しくなってきます。そうなったらこっちのものです!
飛行機は離陸時が一番燃料を消費するというじゃないですか?
最初の辛さを乗り越えれば、雲の上の絶景が待っています!
一緒にがんばりましょう!
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