
「ばいじん・粉じん特論」って計算問題があるから苦手なのよね~



僕も最初は苦手だったけど、
ある法則に気が付いたら楽勝だったよ。



え!なにそれ!!教えて!!!



あとで銀のスプーンな(笑)
公害防止管理者(大気関係)の取得を目指している方に、大きく立ちはだかるのは「ばいじん・粉じん特論」です。苦手としている方はとても多いです。
なぜ苦手なのか。
それは、難解な計算問題があるからです。
でも、「一見」難解なだけで、実は全然簡単です。
私も最初は捨て問と思っていましたが、過去問を眺めているうちに似たような問題が毎年出ていることに気が付きました。
公式を5つほど丸暗記するだけで意外にも簡単に解ける問題ばかりです。むしろ得点源!
これだけで3~6ポイント上乗せ出来るので科目合格がグッと近づきます。
では、さっそく見て行きましょう。
ばいじん・粉じん特論 過去7年出題傾向分析



この6問は超重要!
避けては通れないので、あきらめてしっかり覚えよう(笑)
公式は見た目より全然難しくないから大丈夫。
まずは最後まで読んでね。
コゼニーカルマン式
重要度
コゼニーカルマン式は、ほぼ毎年出題されている超重要問題です。絶対出るものと思って手堅く押さえておきたい問題です。



コゼニーカルマン式とは、コレです。
ダスト層の圧力損失を求める式です。



- Δpd:ダスト層の圧力損失
- md:ダスト負荷
- μ:ガスの粘度
- u:ろ過速度
- ε:ダスト層の空隙率
- dps:ダストの比表面積径
- ρp:ダストの密度



うぁ!なにこれ!
絶対無理!



まぁまぁ
詳しくは以下を読んでね!
これを見ただけで拒絶反応を示す方も多いと思います。でも大丈夫。
コゼニーカルマン式に関しては、この式を予め与えられて計算するものや、各係数が圧力損失にどのように影響するのかを問われる問題がほとんどなので、分母と分子に何があるのかを大まかに覚えておけば大丈夫です。あとは実際に解いてみて慣れることです。
コゼニーカルマン式の出題履歴
ほぼ毎年出題されています。
年度 | 出題 |
---|---|
令和2年度(2020年度) | ○ |
令和1年度(2019年度) | - |
平成30年度(2018年度) | ○ |
平成29年度(2017年度) | ○ |
平成28年度(2016年度) | ○ |
平成27年度(2015年度) | ○ |
平成26年度(2014年度) | ○ |
ピトー管の流速測定
重要度
ピトー管の計算問題は、3年連続出題されている超重要問題です。今年(令和2年度)も出題されています。
逆に言えば、これを押さえるだけで確実に1ポイントアップのサービス問題と受け止めましょう。



ピトー管の公式はこの2つ!



- v:管内のガス流速[m/s]
- C:ピトー管係数
- Pd:ダクトを流れるガスの動圧[Pa]
- ρ:ダクトを流れるガスの密度[kg/m3]



- ρ:ダクトを流れるガスの密度[kg/m3]
- ρ0:標準状態のガスの密度[kg/m3]
- θ:ガス温度[℃]
- P:大気圧[kPa]
- Ps:静圧(ゲージ圧)[kPa]
- P0:標準状態圧力[kPa]



なんか複雑…
覚えられるかしら…



最初は、公式見ながらでも解いていこう。
計算自体はそんなに難しくないから覚えられるよ。
ピトー管の出題履歴
3年連続出題中!まず確実に出題されると思った方が賢明です。
年度 | 出題 |
---|---|
令和2年度(2020年度) | ○ |
令和1年度(2019年度) | ○ |
平成30年度(2018年度) | ○ |
平成29年度(2017年度) | - |
平成28年度(2016年度) | ○ |
平成27年度(2015年度) | ○ |
平成26年度(2014年度) | - |
石綿濃度
重要度
石綿濃度も4年連続で出題されている超重要問題です。今年(令和2年度)も出ました。前述のピトー管と合わせれば2ポイントゲットは確実です。



石綿濃度の公式はコレだ!
計算は難しくないので過去問繰り返せば覚えられるよ。



- A:捕集用ろ紙の有効ろ過面積
- N:計数繊維数の合計
- a:顕微鏡の視野の面積
- n:計数を行った視野の数
- V:採気量



うん、これなら覚えられるかも!
石綿濃度の出題履歴
4年連続出題されています。
年度 | 出題 |
---|---|
令和2年度(2020年度) | ○ |
令和1年度(2019年度) | ○ |
平成30年度(2018年度) | ○ |
平成29年度(2017年度) | ○ |
平成28年度(2016年度) | - |
平成27年度(2015年度) | - |
平成26年度(2014年度) | ○ |
ドイッチェの式
重要度
ドイッチェの式も毎年ではありませんが出題頻度の高い押さえておくべき問題です。今年(令和2年度)も出題されています。



ドイッチェの式とは、コレです!
電気集じん装置の集じん率を求める式です。



- η:集じん率
- ωe:粒子の分離速度[m/s]
- A:有効集じん面積[m2]
- Q:ガス流量[m3/s]



うぁ!expってなによ!
絶対無理!



一見難しそうだけど実は簡単だから大丈夫!
演習問題1,2問やれば理解できるよ。
ドイッチェの式の出題履歴
年度 | 出題 |
---|---|
令和2年度(2020年度) | ○ |
令和1年度(2019年度) | ○ |
平成30年度(2018年度) | - |
平成29年度(2017年度) | ○ |
平成28年度(2016年度) | ○ |
平成27年度(2015年度) | - |
平成26年度(2014年度) | - |
集じん性能
重要度
集じん性能も毎年ではありませんが出題頻度は高いです。計算も簡単なのでぜひ押さえておきましょう。今年(令和2年度)も出題されています。



集じん性能は公式を使うと逆に分かり難いんだよね。
だから、図解して手計算するのがおすすめ!
集じん性能は、複数の集じん装置を組み合わせた場合の問題がほとんどです。
公式はあるのですが、公式を覚えるよりは図解して手計算した方が理解しやすいし間違えにくいと思います。手計算とは、入り口で1000個のダストが集じん装置の出口で何個になっているかを各段で計算して行く方法です。例えば、85%の集じん装置なら、1000個のダストは150個に減ります。実際にはこれを組み合わせた問題なので順番に解いていけば答えに行きつけます。



なるほどねー。
これなら行けるかも!
集じん性能の出題履歴
年度 | 出題 |
---|---|
令和2年度(2020年度) | ○ |
令和1年度(2019年度) | - |
平成30年度(2018年度) | - |
平成29年度(2017年度) | ○ |
平成28年度(2016年度) | ○ |
平成27年度(2015年度) | - |
平成26年度(2014年度) | - |
遠心集じん
重要度
過去7年で3回なので出題頻度は決して高くはありませんが、公式も簡単なので覚えておいて損はないです。今年(令和2年度)も出題されています。



この公式は簡単だからサクッと覚えちゃおう!



う、うん、がんばる!
過去問繰り返せばイケるかな?



- Z:遠心効果
- uθ:円周方向粒子速度[m/s]
- g:重力加速度9.8[m/s2]
- R:回転半径[m]
遠心集じんの出題履歴
年度 | 出題 |
---|---|
令和2年度(2020年度) | ○ |
令和1年度(2019年度) | ○ |
平成30年度(2018年度) | - |
平成29年度(2017年度) | ○ |
平成28年度(2016年度) | - |
平成27年度(2015年度) | - |
平成26年度(2014年度) | - |
課題毎に集中特訓!
課題毎に過去問をまとめていますので、集中特訓しましょう!
過去7年分の全過去問はこちらで演習できます。
まとめ:【公害防止管理者】ばいじん・粉じん特論 計算問題攻略マニュアル



いかがでしたか?
過去の出題傾向が分かれば、対策もしやすくなりますね!



「過去問集」は必須アイテムだけど、それだけでは不足なので「科目別の問題集」は揃えておくことをおすすめします。
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