完結して20年以上経った今なお伝説として語られているスポーツ漫画の金字塔、「SLAM DUNK(スラムダンク)」。SNSでは今でもスラムダンクの名言、名セリフが飛び交っていますよね?
特に有名なのがコレ!
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?」
ぽっちゃり愛らしいオジサマとこの名言。目にした人は多いのではないでしょうか?
数々の名言を生んだ「スラムダンク」、実はその名言一つ一つに生きるためのヒントが隠されています。
それではさっそく紐解いていきましょう!
スラムダンク映画化!
2022年12月3日、20年以上もの時を経て、スラムダンクの新作映画が公開となりました。
タイトルは、「THE FIRST SLAM DUNK」(ザ・ファースト・スラムダンク)
スラダンファンの私、初日に行ってきました!レビュー記事は以下のリンクを参照ください。
スラムダンク名言に学ぶ人生哲学
スラムダンクに感動して涙した人は多いでしょう。
でも感動するだけではもったいない!
そこには数多くの人生哲学が隠されています。
名言一つ一つに、人生をより良いものにするためのヒントが隠されています。
そう、スラムダンクは人生の教科書なのです。
自分を信じる大切さ
「天才ですから」by 桜木花道
「天才」という言葉は最初から最後までいたる場面で出てきます。
これは主人公桜木花道の口ぐせですが、ふざけて言っているのではありません。本気で自分を「天才」と信じ切っているのです。しかも皆に公言しているという大胆さ(笑)
なかなか出来ることじゃないですよね?
実力がないのに大口叩いてばかりいると、口だけ人間になってしまいますからね。
確かに花道は口が先ですが、その口に追いつくための努力は惜しみません。
最初はシュートも入らないド素人ですが、天才に不可能はないと自己暗示をかけることで飛躍的に成長します。そのカラクリは、出来ない自分が悔しいから必死に練習することにあります。
しかも、上達するために下手なプライドは捨て去ります。
犬猿のライバル流川のプレーを見て盗み、はたまた恥を忍んで赤木キャプテンに教えを請いに…。
天才とは生まれ持った才能ではなく、自己実現のために努力を惜しまない才能であるということを教えてくれます。
「ヤマオーは俺が倒す」by 桜木花道
王者・山王工業を相手に点差は開くばかり。皆の脳裏には「負け」の文字が…。プレーにも影響が出始めていました。
その状況を察してか、花道は来賓のテーブルにおもむろに仁王立ちするや、プログラムを丸めて会場全体にこう言い放ちます。
「ヤマオーは俺が倒す」
本当は「サンノー」なのですが、読めないのかワザと挑発したのか「ヤマオー」と言ってしまうところはご愛嬌(笑)
続けて仲間に向かってこう言い放ちます。
「どーだおめーら、これで勝つしかなくなったぜ」
自ら追い込むことで、やるしかない状況を作り出す。
自ら退路を断つというやつです。
「いずれ神奈川No.1ガードと呼ばせてみせる 今はただのグッドプレーヤーすけどね」by 宮城リョータ
これは新入生の宮城リョータが入部早々先輩に言い放つセリフです。
なかなか度胸ありますよね?
自信と強い志がなければとても言えるものではありません。
これも自己暗示。そして自分を信じる大切さを教えてくれています。
「俺たちは強い!」by 湘北バスケ部
試合前の円陣で「俺たちは強い!」と選手全員で叫びます。安西先生が「君たちは強い!」と鼓舞した言葉を受けての叫びです。
これぞまさに自己暗示。
本番直前、やれることは限られています。
今まで一生懸命努力してきてもまだまだ足りないと感じることもあるでしょう。それは一生懸命努力してきた証拠です。
ここまで来たら堂々と今まで頑張ってきた自分を信じるのみ。
最後は心の持ちようです。人を動かしているのは気持ちですから。
弱点は考え方ひとつで強みに変えられる
「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ」by 宮城リョータ
身長168cmの宮城リョータが、190cm以上の相手選手とのマッチアップで押し込まれているときのセリフです。
相手選手との身長差は20cm以上。上からのパスは通らないし、フィジカルでも負けてしまう。体格という相手の土俵で勝負したら相手の思う壺・・・。
それなら自分の土俵、スピードで勝負!
体の大きい相手はスピードが弱点と見切ってのマインドチェンジです。
弱点は考え方ひとつで強みに変えられるということを宮城リョータは体を張って教えてくれています。
自分の弱点(と思い込んでいるところ)は、もしかしたら物凄い強みなのかもしれませんよ!
指導者、上に立つ者の心構え
「敗因はこの私!綾南の選手たちは最高のプレーをした。」by 田岡監督
素直に自分の判断ミスを認める。そして負けはしたものの全力を尽くした選手たちに敬意を示す。
決して他人(部下)のせいにしない、上に立つ人間として全責任を負うという心構え。
当たり前のことのようですが、出来ている人は意外と少ないと思います。
上に立つ方は、この機会に自らをかえりみるのも良いと思います。
「ほーほっほっほっ」by 安西監督
これも全編通して、いたる場面で出て来ます。
以前は白髪鬼と恐れられた安西先生ですが、ある悲しい事件をきっかけに温和な人間に変わります。教え子への期待が大きいあまり、厳しく指導していた安西先生。それでは心は離れてしまいます。
そしてあの事件で悟ったのでしょう。
厳しく指導すれば上手くなる。一時的には。
でもそれは、怒られたくない、怖いから仕方なくやっているだけで本質的には何も変わりません。
信じて任せる。「やる気」はそこから生まれます。
「やる気」こそが成長の原動力なのです。
上に立つ者は、いかなる時もうろたえない。何をされても怒らない。
「ほーほっほっほっ」
このやさしい笑い声には、安西先生の達観した思いが集約されているのです。
下手なプライドは捨てる
「安西先生・・・バスケがしたいです・・・・・・」by 三井寿
このシーンは涙がでますね。スラムダンク屈指の名シーンです。
中学MVPプレイヤーだった三井寿は、運命を変えてくれた安西先生に恩返しするため湘北高校に進学します。しかし入部早々怪我で入院することに…。挫折して不良となった三井は仲間を引き連れてバスケ部を襲撃…!。
騒ぎに気付いた安西先生が現れると、三井はそれまでの威勢が嘘のように泣き崩れ、声を振り絞ってこう言います。
「安西先生・・・バスケがしたいです・・・」
本当はバスケがしたいという本心を一切のプライドを捨ててさらけ出します。
下手なプライドで意地を張るのは、自分の弱さを隠すための愚かな行為。
三井は、自分に素直になる大切さを感動と共に教えてくれました。
スラムダンクを読む(みる)には?
スラムダンク読みたくなっちゃいましたね!
意外なのは、スラムダンクはKindleなどの電子書籍に一切なっていません!
これだけの大ヒットコミックなので、電子書籍でも大ヒット間違いなしと思うのですが…。これには諸説あって…極論から言えば作者の井上雄彦さんが望んでいないということに尽きます。
では、どうやって読めば良いのか?
コミックで読む
オリジナルは31巻で、現在は中古で手に入れるしかありません。発売から20年以上も経過しているので状態は期待できませんね。
現在、新品で購入できるのは、「完全版」と「新装再編版」の2種類です。
違いは以下の通り。
- 完全版(全24巻)
一回り大きい、一部カラー、扉絵がない、ちょっと高い - 新装再編版(全20巻)
全てモノクロ、扉絵あり、リーズナブル
お金と本棚に余裕がある方は完全版、老眼で小さい文字が苦手という方も完全版がおすすめです。
普通に楽しむなら新装再編版で十分だと思います。
アニメで楽しむ
Amazonプライム会員なら、全話(1~101話)無料で視聴できます。
Amazonプライム会員でなくても、新規入会すれば30日間無料なのでその間に全話観て退会すれば完全無料で楽しめます。
ちなみにAmazonプライム会員とは、月額600円または年額5,900円でPrime Videoの会員特典対象作品の視聴をはじめ、Amazonの配送特典やAmazon Music Prime等が使える超お得な会員のことです。個人的には便利すぎて入らない方が損だと思っています。
\30日間無料キャンペーン中!/
ただし、アニメ化されているのはインターハイに行くまでです。これはどの動画供給サイトでも同じです。なぜか一番テンションの上がるインターハイ山王戦がアニメ化されていないのです。
これにも諸説あって…、今度の映画で実現されるのか???
いずれにしても現段階では、山王戦を含むフルストーリーはコミックで読むしかありません。
一方で、アニメにはアニメにしかない秀逸なエピソードがあるので、これも見逃せません。
ということで、アニメ、コミック、両方制覇することをおすすめします!
ついに出た!劇場版 THE FIRST SLAMDUNK
発売日:2024年2月28日
シンプルにブルーレイだけで良いという方は [STANDARD EDITION Blu-ray]でOK!
今は初回生産限定メーカー特典付きのものも多数発売されています。気になる方はこちらでチェックしてください!
\Amazonで検索/
まとめ
スラムダンクは日本の漫画史上最高のコミックなのは間違いありません。その名言一つ一つに心が揺さぶられます。多くの方が感動して涙を流したことでしょう。
でも、感動するだけで終わっては勿体ありません。そこには多くの学びが隠されています。現代を生き抜くための哲学書です。
「あきらめたら、そこで試合終了ですよ・・・?」
スラムダンクの魅力にハマった方は、以下の書籍もおすすめです。
あの感動がよみがえってきます。
最後までありがとうございました♡
コメント